■ 読書備忘録(企業経営、ビジネススキル等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)
・「もっと上へ」、「もっと大きく」という経営スタイルは必ずしも永遠の成功を保証しない。
・「人には親切に。あなたに出会う全ての人々は大きな戦いのさなかにあるのだから。」(プラトン)
・「誰もが何かを売って生活している。」(スティーブンソン)
・偉人たちは全員とんでもなく反抗的だ。
・業界が栄えるとき、業界の評価が上がるとき、あなたも成功できる。
・市場展開が遅々として進まない商品があるなら、パイオニア精神がある相手を探そう。「遊び場」を提供して「遊ぶ友達」になってくれるような相手を。
・人間関係に「無駄な」時間を大いに費やすとそれだけ大きな「見返り」がある。だから大いに「無駄な」ことをやろう。
■ 私見
「大きいことは良いことだ。」と米国で言われ続けていた重厚長大の資本主義のパラダイムが大きく変化し、「個人の自由」「反骨心」「ちょっと他人と違うこと」をキーとしてビジネスをやってみようを展開するトム・ピーターズ。他の人、他の企業と同じことをすれば、潰れる時代には、非常に有用なアドバイスと考える。
資金繰りに未だ不安が残るのに新店舗を拡大したい、日本でのビジネスが軌道に乗っていない状態で海外展開したい、という相談が多い。
初年度は規模の経済という効果によって、売上はもちろん上がるだろう。
しかし、投資によるキャッシュは減少する、資金回収に数年は要する、新規事業のための借入の負担が過大、人材確保が追い付かない、新システム導入もmust等々ということを総合的に勘案してみて、我々TDA株式会社はその事業にSTOPをかけることもままある。
「大きいことは良いことだ」「売上至上主義」の蔓延はココだ。現状が不安だから新たな活路を見出そうとして新天地、つまり広大なフロンティアへ向かう経営者の思いは重々承知している。我々はお金のプロでもある。キャッシュが行き詰ったら一巻の終わり。この恐ろしさを知ってほしくない。敢えて、フロンティアへ挑む経営者のチャレンジ精神を押しとどめさせるアドバイスも行う。敢えて、現状のビジネスが筋肉質の堅いモノになるまで押しとどめさせるアドバイスも行う。ビジネスはいつもイチカバチカ、じゃない。検討に検討を重ねて前へ進んだり退却したりすることの大切さをアドバイスする。何でも相談にきてもらえたら、と願う。