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経営者は、計画を持続実行する精神力と管理能力にまだまだ欠けている

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・仕事の予定時間は、その概算の1.5倍をスケジュールに組み込む

・先行逃げ切り・・・スタートダッシュが決め手

・今できることは今やる

■ 私見
上記の教訓は痛いほど身に沁みている。
仕事を終わらせる時間を甘めに見積もってしまい(良くない楽観主義)、
その結果、結局、、、、、、〆切に追われる。
仕事に追われているのではない、時間に追われているのだ。
〆切まで日数があるときはまだまだ時間に余裕があると感じてしまう。
〆切まで日数が少なくなってきた段階で焦り出す。
〆切に間に合わないか中途半端な仕事しか出来ず、取引先にも顧客にも迷惑をかけてしまう。

だからゆえ、早め早めに余裕をもってやれることを先に先に実行する。
爆発的なスタートダッシュで先行逃げ切りは有効である。
もちろんコツコツと〆切に向けて余裕を持った計画を持続実行する精神力と管理能力も求められる。
これは簡単そうで簡単では無い。
これを継続して実行しなければならない。

一般的に多いのが、経営者が、計画を持続実行する精神力と管理能力にまだまだ欠けているところである。
これは、秘書や上役の管理者が居ないことも理由にあるだろう。
ケツを叩いてくれる時間管理をしてくれる人が不在なのだ。

TDA株式会社はスピードが一番の優先事項であり、一番のウリである。
何か月も先の業務まで進めている。
我々は、「経営者のケツを叩いてくれる時間管理をしてくれる人の役割」をも受けている。
経営者の仕事の進捗管理、〆切までの日数工程をノーティスすることを請け負っている。

「明日やろうは、ばか野郎」
なんていう冗談みたいな言葉だが、前の職場では流行りのフレーズだった。

「今できることは今やる」
重々自覚しておかなければならないと考える。

『まぐれ-投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』ナシーム・ニコラス・タレブ

人は自分が成功した場合運の要素は認めないけれど、失敗した場合全部運のせいにする

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・経済学のような「社会」科学の世界では、確立を数量的に扱うことは専門家がいくらはやしたてようが、ほとんど何もわからない。

・物事は私たちが思っているよりもたまたま。

・私たちは偶然が果たす役割を過小評価している。

・私たちは現代の世界に蔓延した、構造の複雑なランダム性に立ち向かえるように仕組まれてはいない。

・帰納・・・具体的なことをたくさん集めて一般化すること。

・植物や動物は世代が進むのと一緒にひたすら完璧な存在へ突き進むのだと信じている素人は多い。そんな考えを社会に応用して競争のおかげで企業や組織もより良い方向へまっしぐらだと信じている。一番強いものが生き残る。弱いやつは消え去るのみだ × ( ← それは違う)
物事はそんなに単純では無い。だいたい組織は自然界の生き物みたいに子供を生まないという事実を無視している段階でダーウィンの考え方を根本的に分かっていない。ダーウィンの説は「繁殖適応度」であって「生存」に関するものでは無い。

楽観主義ということは、自信過剰だから、楽観主義の人たちの方が大きなリスクをとりがちなのは明らかだ。そんな彼らのうち賭けに当たった人はお金持ちの有名人になって人前に出てくる。賭けに負けたそれ以外の人は人前に現れず分析対象から消えていく。

・人は自分が成功した場合、運の要素は認めないけれど、失敗した場合、全部運のせいにする。

・人は知識を過大評価し、自分が間違う確率を過小評価する。

・大数の法則・・・「過程」に基づく評価と「結果」に基づく評価について。
組織の下の方の人たち → 「過程」と「結果」の両方で評価される。仕事は何度も繰り返しがあるので過程は急速に結果へと収束する。
経営のトップ → 「結果」だけで報酬が決まる。「過程」は関係無い。まるで儲かりさえすればバカな判断なんて有り得ないかのようだ。CEOの能力と会社の業績の関係は薄い。

・『なぜ、この人たちはお金持ちになったのか』(Jスタンリー)
彼(Jスタンリー)は、お金持ちは「リスクをとる人たち」であることを発見した( ← これは正しい)。
また、リスクをとればお金持ちになれると推測した( ← これは間違い)。
彼が、失敗した企業家を対象に調査を行っていたら、失敗した企業家も「リスクをとる人たち」だと(正しく)推論できていただろう。

■ 私見
ダーウィニズム進化論の中で、強く賢く環境に適応するものが生き残る、という内容を、ビジネスの世界にもっていくのは危険だといえる。説は、繁殖適応度という世代間の進化をいっているのであって、一代に限って起こる進化のことを言っているわけではないからだ。会社組織は生まれ変わるわけではないし子供を産まない(笑)。そもそも、現実世界ではより強く賢い植物・生物が生き残っているわけでもない。

企業家・起業家は、特に楽観主義傾向にある場合、リスクに果敢に挑戦する傾向にある。そうすると、運で成功したケースもあれば運で失敗したケースもある。どんなビジネス書も啓蒙書も成功事例だけしか載せない。成功事例から分かることは「リスクに挑戦せよ、楽観的になれ」という共通項が現れる。このプロセスは帰納的である。おそらく、失敗事例を集めたビジネス書や啓蒙書を出せば売れるわけがないので出版社も二の足を踏んでそんな本が世に出るわけが無い。失敗事例から分かることは(成功事例と同じく)「リスクに挑戦せよ、楽観的になれ」だろう。皮肉な話だ。

ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?

起業家は楽観主義

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・起業家の楽観主義
① 私達は目標に注意を集中し、一度立てた計画がアンカーとなり基準率を無視する。
結果、計画の錯誤に陥りやすい。
② 未来の予測を能力のせいだと考えたがり、幸運が果たす役割を無視する。
結果、自分の能力で結果は左右出来ると思い込む。
③ 自分が知っていることを強調し、知らないことを無視する。
結果、自分の意思に自信過剰になりやすい。
④ 自分達がしたいことや出来ることばかり見て、他人の意図や能力を無視する。

・楽天的傾向が強い経営者ほど、過大なリスクをとりがち。

・状況が手掛かりを与える。この手がかりを元に、専門家は記憶に蓄積された情報を呼び出す。そして、情報が答えを与えてくれる。直観とは認識以上でもなければそれ以下でも無い。

・リスクに伴う決定を総合的に扱うリスクポリシー・・・
計画策定時の外部情報に基づくアプローチ。広いフレーミング。
「過度の楽観主義」と「過度の警戒心」による損失回避という2つのバイアスを打ち消すため、内部情報だけに頼ってはならないこと。

・「サンクコストの錯誤」・・・
他にもっとよい投資があるにもかかわらず、損を出しているa/c(勘定)に追加資金を投じる決断のこと。高くつく誤り。

・人間を含めてあらゆる動物は得をするより、損を防ぐことに熱心。参照点近くに留め置く重力、保守的な傾向。
(ex. 防衛側が必ず勝つ縄張り争い)

・記憶の特徴・・・
① 接続時間の無視・・・時間の重みを完全に無視する
② ピーク・エンドの法則・・・最後の瞬間だけで人生全体を評価する

■ 私見
著者の心理学の見識が経済学にも応用されたとされノーベル賞を受賞している。この書籍は、経済学のみならず、経営学やマーケティングにも適用される非常に広範囲な知見である。ビジネスにおいて、動くのは要は、人である。心理的アプローチ抜きでは、浅はかな理論しか語れないことが証明されたようにも思われる。上記、起業家の楽観主義においては、自分の性格を重々じっくりと考え、楽観的思考を押しとどめ、商売していかなければならないことを示唆する。スキルやノウハウだけを持ってして、そのビジネスは維持継続ですら不可能であろう。また、リスクに対する対処法として、うちうちのデータだけを参照してことをことを進めることは危険であって、広いフレームで検討しなければならないとする。さらに、人は、メリット(得)よりもデメリット(損)を注視しがちであり、保守的である、という傾向を知ったうえで、リスクに対する一貫した考え方(リスクポリシー)を構築しなければならない、とする。