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「過去のことは忘れろ。」はなかなか実行できない

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・サンクコスト効果・・・
過去に払ってしまってもう取り戻すことのできない費用。埋没費用。
現在の意思決定には、将来の費用と便益だけを考慮に入れるべきであって、
サンクコストは計算してはいけないのが合理的であるとする。
「過去のことは忘れろ。」である。
→ 本来ならこれから先の意思決定には無関係なハズのサンクコストを考慮に入れたために、
非合理的な決定をしてしまう。
その理由
① 評判の維持
② すでに支払ってしまったコストをムダにしないために過去の出費にこだわってしまう

・「理由に基づく選択」理論・・・
選択や決定をするには、それを選んだ納得のいく理由やストーリーが必要であり、
十分な理由があって選択が合理化できれば、たとえ矛盾があったとしても構わない。

・人にとって選択肢が多いことは幸福度を高めるどころかかえって低下させてしまう

・大数の法則・・・
標本が大きい方が母集団の性質をよりよく表す

・少数の法則・・・
少数からなる標本であっても母集団の性質を代表してしまうと考えてしまうバイアス

・経済人は、下記のように動く・・・
感情に左右されない → 勘定で動く
私情・詩情には無縁 → 市場を重視
人の琴線に触れない → 金銭に触れるのはスキ

■ 私見
サンクコスト効果。
公共事業を数十年続けていて、過去は意味ある投資だったかもしれないが時代は変わり、変更・中止すべき事業。
企業が始めた案件で、投資回収の目途が立ちそうにないことを知ったとしても撤退を容易にできないとき。
ギャンブルで負けが込んでいるのに賭け続けるとき。
人情として、感情論として、過去に使った費用を取り戻したい気持ちが生じてしまい、非合理的な決定、つまり
更なるムダを生んでしまう選択をしてしまう。この合理的でない選択は実生活でもよく表れる。
企業の投資意思決定においても取り返しがつかないことにまで及んでしまうことがある。念頭に置かなければならない。

少数の法則。
たった周りの数人が言っているだけでそこ行ったことを鵜呑みにしてしまう。
テレビで数回紹介されただけで流行りのモノや場所だと勘違いしてしまう。
統計を信頼あるソースから入手していないのに、母集団の性格や性質を決めてしまうリスクは日常にも潜んでいる。
ブログ記事を鵜呑みにしても良くない、第一次情報、第二次情報をよく吟味し、よくよく留意しなければならない。

人は経済人では無い側面が非常に多い。
人は金で動き、マーケットを重視し、冷酷無比の合理主義者では決してない。
非合理的で感情的で気まま。
だからこそ人間なのであると考える。
無意味なこともしてしまうのが人である。
数値でいかに正確で論理的な選択肢の話しをしたとしても、熱い感情や情熱的なストーリーや心から納得がいかなければ人はその選択肢に乗ってくれないことがある。
会計や税金や経営において数字を扱っている者としては、クライアントに納得してもらい実行に移してもらう際には、経済人に対してアドバイスするにはたやすいが、そう簡単にはいかない。
人が感情に左右され、私情も絡み、琴線に触れるときにアドバイスするのは、複雑で矛盾を感じ、非常に難しいと感じざるを得ないことがままある。

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

不確実な未来を恐れず前進するために、TDA株式会社を

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・人は果たしてchoiceが正しかったかどうかを決して自分で確かめることはできない。

・不幸は選択ミスから起こる。
→ 選択しなければ良い。
→ A or B ではなく「あれもこれも」となるべく選択しないで済ますこと。

・いかなるときも、好ましい流れは自分から放棄しては ×。
「いい流れには黙って従う」
(自分が運命を引っ張るのではなく、運命が自分を導いてくれるようにさりげなく振る舞うことが肝心)

・人生の座礁軸は、
幸運5%、
普通90%(つつがなくの意、本来は感謝すべき軸)
不幸5%(クローズアップしてしまうことは×)

■ 私見
人生やビジネスは選択(choice)の連続である。選択でしかない。選択した内容が人生では幸福なのか無難なのか不幸なのか(ビジネスでは成功なのかとんとんなのか失敗なのか)は選択した後でしか分からない。よって、座標軸として9割無難(ビジネスではとんとん)ならそれで良しとし、好ましい流れがあればそれに寄り添うと筆者は説いている。流れとかいうものは自分で変えられるものでは無い。ビジネスも一過性であるトレンドや大きな流れ(時流)に任せ、抗うことなく進めていくことがラク、かつしごく自然なことなのかもしれない。

ビジネスで何かの選択(choice)に迫られて悩んだら、我々TDA株式会社に選択の後押しをしてもらうのも「選択の1つ」だ。
悩むことは枠や視野がどうしてもこのときは狭くなっている。2択しかないと経営者は考えているかもしれない。しかし、実はそれは2択なのではなくて実は4択まであるのかもしれない。そういうケースは見受けられる。選択は、結局決めるのは経営者自身である。が、しかし、肩の荷を下ろしてあげたり、肩をポンと叩いてあげて迷わず前へ進んでいってもらう。これはアドバイザーとしての重要な役割だと考えている。心配事や悩み事を解消させることがアドバイザーの重要な業務。不確実な未来を恐れず前進するために、TDA株式会社を活用していだだければ、と考える。

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

起業家は廃業率の高さを知ってるのに、自分だけは商売がうまくいくと自信を持ちたがる

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・私たちは、自分の人生に将来起こる出来事を過大評価する。自分の将来の幸せを上手く予測出来ない傾向があるということではなくて、過去の経験を振り返って学ぶことが出来ない、ということ。

・確証よりも反証のほうが信じられる。私たちは何が間違っているかについては確信をもっていいが、自分たちが正しいと思うことについては確信を持ってはいけない。

・偉大なアイデア、言い換えると「ブランド・ネーム」は点と点を結びつけた人のものになる。最終的に、アイデアから結論を導き出し、そのアイデアがどれだけ大事かに気づき、本当の価値を見出した人が勝利をつかむ。

■ 私見
将来起こるであろう事を過大に評価してしまう傾向。
例えば、ちまたの離婚率を知ってるのに、もうすぐ結婚するカップルはそれを無視する。
例えば、起業家は廃業率の高さを知ってるのに、自分だけは商売がうまくいくと自信を持ちたがる。
例えば、ビジネスの投資意思決定の際、予算を過少に見積もってしまう(実際はいつも予算オーバーしてしまう)。
これは楽天的でもあるが、悪い情報を出来るだけ見ないようにする傾向が人にはあるということだ。

ここに、起業家とマインドや視点が異なる第三者的立場の必要性が生じるわけである。
有用なアドバイザーである我々TDA株式会社のメンバーは起業経験もあれば、士業の専門家としての経験も十分に豊富である。

迷える起業家に指針を提示し、
楽天的な起業家にストップをかける
それも我々の重要な業務としている。
投資意思決定、人事配置、売上増加の目的の販路拡大等々、それらの諸問題を大局的な視点でしかも細やかなコンサルティング・アドバイザリーによって、起業家にコンパスの役割を果たしている。起業家のビジネスのデザインするのを我々はサポートしている。

ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?

起業家は楽観主義

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・起業家の楽観主義
① 私達は目標に注意を集中し、一度立てた計画がアンカーとなり基準率を無視する。
結果、計画の錯誤に陥りやすい。
② 未来の予測を能力のせいだと考えたがり、幸運が果たす役割を無視する。
結果、自分の能力で結果は左右出来ると思い込む。
③ 自分が知っていることを強調し、知らないことを無視する。
結果、自分の意思に自信過剰になりやすい。
④ 自分達がしたいことや出来ることばかり見て、他人の意図や能力を無視する。

・楽天的傾向が強い経営者ほど、過大なリスクをとりがち。

・状況が手掛かりを与える。この手がかりを元に、専門家は記憶に蓄積された情報を呼び出す。そして、情報が答えを与えてくれる。直観とは認識以上でもなければそれ以下でも無い。

・リスクに伴う決定を総合的に扱うリスクポリシー・・・
計画策定時の外部情報に基づくアプローチ。広いフレーミング。
「過度の楽観主義」と「過度の警戒心」による損失回避という2つのバイアスを打ち消すため、内部情報だけに頼ってはならないこと。

・「サンクコストの錯誤」・・・
他にもっとよい投資があるにもかかわらず、損を出しているa/c(勘定)に追加資金を投じる決断のこと。高くつく誤り。

・人間を含めてあらゆる動物は得をするより、損を防ぐことに熱心。参照点近くに留め置く重力、保守的な傾向。
(ex. 防衛側が必ず勝つ縄張り争い)

・記憶の特徴・・・
① 接続時間の無視・・・時間の重みを完全に無視する
② ピーク・エンドの法則・・・最後の瞬間だけで人生全体を評価する

■ 私見
著者の心理学の見識が経済学にも応用されたとされノーベル賞を受賞している。この書籍は、経済学のみならず、経営学やマーケティングにも適用される非常に広範囲な知見である。ビジネスにおいて、動くのは要は、人である。心理的アプローチ抜きでは、浅はかな理論しか語れないことが証明されたようにも思われる。上記、起業家の楽観主義においては、自分の性格を重々じっくりと考え、楽観的思考を押しとどめ、商売していかなければならないことを示唆する。スキルやノウハウだけを持ってして、そのビジネスは維持継続ですら不可能であろう。また、リスクに対する対処法として、うちうちのデータだけを参照してことをことを進めることは危険であって、広いフレームで検討しなければならないとする。さらに、人は、メリット(得)よりもデメリット(損)を注視しがちであり、保守的である、という傾向を知ったうえで、リスクに対する一貫した考え方(リスクポリシー)を構築しなければならない、とする。

ダニエル・カーネマン心理と経済を語る

カーネマンのプロスペクト理論と管理会計

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・プロスペクト理論・・・満足度(効用)を決めるのは、「変化」であって「状態」(富の絶対量)では無い
変化に対して近視眼的集中が引き起こされる。

・「損失回避」・・・人は、同等の利得から得られる満足より、損失の方に常に激しく反応する。
損失は同等の利得より強く感じられるということ。
(利得から得られる満足) ×2 = (損失)

・「焦点を絞ることによる錯覚」・・・あなたがそのことについて考えているときに重大だと思うほど、人生において重大なことは何も無い。人は、意識を集中させるとき、その重要性をあまりにも誇張してしまう傾向が強烈にある。

■ 私見
プロスペクト理論は難しい。要は、「今現在」の富の量が「未来」にどれだけ増えたか?が注目される人間心理のこと。

ex.
A 50 → 200 (150の増加)
B 1000 → 1010(10の増加)

Bの方が富の量は変化前も後もAより大きい。しかし、増加分はAの方が大きい。増加分にフォーカスし、そもそもの絶対量については軽視されがちになる人間心理のこと。これは貸借対照表の前期比較を見れば明らか。増加した数値に目が行く。そもそもの勘定科目の金額の多さ少なさには気を留めることが少なくなる。

簿記(管理会計)では投資意思決定論という計算式や理論があるが、上記「損失回避」の法則からすれば再考しなければならない。利益と損失をシミュレーション比較して、利益の方が大きければ、その戦略立案プロジェクトをGO(投資すべし)とするのが現行。著者によれば、損失するであろう金額よりも利益が出るであろう金額が2倍以上でない限り人はGO(投資すべし)といいづらくなる人間心理があるということ。

「焦点を絞ることによる錯覚」は、のど元過ぎれば熱さ忘れる ということわざ通り。今この瞬間に固執し過ぎて近視眼的目線であればそうならざるを得ない。今この瞬間において俯瞰的視点になれということ自体、心理的にかなり困難を伴うであろう。