■ 読書備忘録(企業経営、ビジネススキル等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・「ニューエコノミーにおいては偏執狂のみが生き残る。」(アンドリュー・グローブ)

・勝つために支払わなければいけない代償は何か?その代償とは「全力疾走」ということ。他の誰よりも速く、そしてその全力疾走には最終ゴールが無い。それを成し遂げたといえるようなポイントは決して無い。

・ほとんどの組織は提携関係とネットワークへとフラット化されているので、巨大組織の出世階段を昇進することは無い。ニューエコノミーにおいてはまずます自分で自分を昇進させるしかなくなっている。

・機械化が進み、より忙しくなった世界の中で、本質的な贅沢とは、自分のために他の人間がその時間を惜しみなく使ってくれる、ということ。(ex. ソムリエ、ホテルのコンシェルジュ)

・経済の創造的部門(デザイン、コンセプト、プラン、戦略、取引、洞察力)を売ったり、経済部門に適した才能、教育、人脈を持たない人々は、個人的な気配りを売っていくことになる公算が大きい。個人的な気配りは、機械化できない、社会的に高く評価されていない、労働供給が豊富で。伝統的に女性の仕事と見なされてきた。(ex. 保育者、個人トレーナー)

・経済的不安定性、所得と富の格差の拡大、効率的な選別システムが、結果的に個人・家族・コミュニティーの生活をむしばんでいる。

・個人は、消費者でありかつ生産者であり、消費者としてより豊かで便利になればなるほど、生産者・労働者として、より不安定になる。

■ 私見
時間が無い、時間がどんどん減っていく、時間に追われている、という恐れは、自分の能力は勿論のこと、「時代」がスピードに乗り過ぎてどんどん加速度を増しているからなのかもしれない。人間の能力には限りがある。ひたすらに全力疾走しなければ時代についていけないとなると末恐ろしくも感じる。しかも(消費者として)便利になればなるほど豊かになればなるほど、(生産者、労働者として)さらに便利にさらに豊かになってもらうために、さらにあくせく働かなければならなくなるということだ。

Posted by:TAXDESIGN_Naoki Miyamoto

TDA株式会社代表取締役兼CEO & Founder, 税理士

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