ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?

起業家は楽観主義

■ 読書備忘録(ビジネススキル、税務、心理学等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・起業家の楽観主義
① 私達は目標に注意を集中し、一度立てた計画がアンカーとなり基準率を無視する。
結果、計画の錯誤に陥りやすい。
② 未来の予測を能力のせいだと考えたがり、幸運が果たす役割を無視する。
結果、自分の能力で結果は左右出来ると思い込む。
③ 自分が知っていることを強調し、知らないことを無視する。
結果、自分の意思に自信過剰になりやすい。
④ 自分達がしたいことや出来ることばかり見て、他人の意図や能力を無視する。

・楽天的傾向が強い経営者ほど、過大なリスクをとりがち。

・状況が手掛かりを与える。この手がかりを元に、専門家は記憶に蓄積された情報を呼び出す。そして、情報が答えを与えてくれる。直観とは認識以上でもなければそれ以下でも無い。

・リスクに伴う決定を総合的に扱うリスクポリシー・・・
計画策定時の外部情報に基づくアプローチ。広いフレーミング。
「過度の楽観主義」と「過度の警戒心」による損失回避という2つのバイアスを打ち消すため、内部情報だけに頼ってはならないこと。

・「サンクコストの錯誤」・・・
他にもっとよい投資があるにもかかわらず、損を出しているa/c(勘定)に追加資金を投じる決断のこと。高くつく誤り。

・人間を含めてあらゆる動物は得をするより、損を防ぐことに熱心。参照点近くに留め置く重力、保守的な傾向。
(ex. 防衛側が必ず勝つ縄張り争い)

・記憶の特徴・・・
① 接続時間の無視・・・時間の重みを完全に無視する
② ピーク・エンドの法則・・・最後の瞬間だけで人生全体を評価する

■ 私見
著者の心理学の見識が経済学にも応用されたとされノーベル賞を受賞している。この書籍は、経済学のみならず、経営学やマーケティングにも適用される非常に広範囲な知見である。ビジネスにおいて、動くのは要は、人である。心理的アプローチ抜きでは、浅はかな理論しか語れないことが証明されたようにも思われる。上記、起業家の楽観主義においては、自分の性格を重々じっくりと考え、楽観的思考を押しとどめ、商売していかなければならないことを示唆する。スキルやノウハウだけを持ってして、そのビジネスは維持継続ですら不可能であろう。また、リスクに対する対処法として、うちうちのデータだけを参照してことをことを進めることは危険であって、広いフレームで検討しなければならないとする。さらに、人は、メリット(得)よりもデメリット(損)を注視しがちであり、保守的である、という傾向を知ったうえで、リスクに対する一貫した考え方(リスクポリシー)を構築しなければならない、とする。

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