【002】社会とは ~ソサイエティとコミュニティ~(8)

【001】の前半で述べたように、日本人同士におけるコミュニケーションでは、全体的に教育水準が高く、教育内容が同一世代においてほぼ同様のものが行き渡っているために、「記号化」と「復号化」でズレが生じたり、解読不能に陥ったりすることがあまり無い(と感じている)ため、気づきにくいのですが、「同じ記号体系の下で記号化と復号化が行われること」は最低限の必須条件であることは言うまでもありません。

 

記号体系の例としては、言語があります。

 

例えば、発信者が日本語で記号化されたメッセージを伝達したとして、受信者がそれをタガログ語で復号化しようとすると、当然のように齟齬が起きます。

まともに復号化することは出来ないでしょう。

伝達が失敗し、コミュニケーションは不成立となる訳です。

 

これ以外にも、文化的背景や育ってきた環境といったものも記号化と復号化が適切に行われるためには必要です。

(記号体系というより)記号の構成環境とでもいうべきものです。

 

いずれにしても、コミュニケーションが成立するための要件には「記号化と復号化が適切に行われる」ということが必要であり、それは同じ記号体系の下で記号化と復号化が行われ、記号の構成環境を「共有」している、ということを示しています。

 

つまり、「相互に話の基礎となる情報を共有していること」が、コミュニケーションが成立するための要件となっているのです。

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