著者 : 三浦展
日本実業出版社
発売日 : 2006-09-05

■ 読書備忘録(企業経営、ビジネススキル、デザイン等に関する書籍の読書備忘録。キーエッセンスのみを引用。参考になれば幸い。)

・「ファミリー消費」→「総シングル消費」へ変質する。
標準世帯が減り、そのうえファミリー単位でモノを買うのではなく家族一人一人がシングルとしてモノを買う。

・「中」を狙って「上」「下」も取り込む時代は終わり、「上」「下」を狙って「中」も取る時代へ。
「中」が減り、「上」「下」の二極分化が進む。

・デザイン
① デザインの力で単価アップ
② デザインが良ければ高くても買う
③ デザインが良くても実需がなければ売れない
④ デザインと性能の両立が今後の課題→両者を高いレベルで実現させる
⑤ デザインの世界観をしっかり共有せよ

■ 私見
寿司屋で松竹梅というランク付けしたメニューの場合、一般的にあらかた真ん中のランクの竹を売りたい商品としているので、値付けも経営者がありたい価格に設定(客からしたら少々高く)しても可能。「中」を売りたいケースがこれ。著者は格差社会が将来日本でも広がっていくと考えており、単純にいえば「松」「梅」が売れるようになるだろうという暗示。デザインについては、その製品、商品、サービスのブランドの世界観を忠実に消費者に伝え、共感を得られるものとしてデザインされなければならないとする。デザインこそが付加価値。付加価値だから売れるし高単価設定でも構わない。

Posted by:TAXDESIGN_Naoki Miyamoto

TDA株式会社代表取締役兼CEO & Founder, 税理士

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